東京・銀座にある「MMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)」の3階MMMアートスペースでは、12月25日(水)まで「MMM×artscape ミュージアムグッズフェア vol.1」を開催しています。
MMMとアート情報サイト「artscape」がコラボレーションして、全国5館のミュージアムのグッズを期間限定で展示・販売するもので、ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美さんと参加館のショップスタッフ、MMMの皆さんでセレクトした楽しいグッズが勢揃いしています。
「MMM×artscape ミュージアムグッズフェア vol.1」会場
昨冬、MMMでは全国の美術館から冬の贈り物にぴったりのミュージアムグッズを展示・販売する「会話がはずむ もらって嬉しいミュージアムグッズ」が開催され、弊社運営の福岡市美術館ミュージアムショップのグッズをご紹介いただきました。
今回も弊社運営の仙台市博物館ミュージアムショップと、京都市動物園エントランスショップ「ゴリランド」のグッズをご紹介くださるとのことで、早速お邪魔してきました。
入口のサイネージや館内の至る所に5館のグッズが飾られています
参加ミュージアムは以下の5館です。
標津サーモン科学館(北海道標津郡)
土門拳記念館(山形県酒田市)
仙台市博物館(宮城県仙台市)
京都市動物園(京都府京都市)
中原中也記念館(山口県山口市)
参加館のパンフレットなども置かれています
前回訪れた際に、他の参加館のグッズを見るだけでなく購入できる楽しみを知り、今回はお買い物する気満々で向かいました。なぜなら今回参加の土門拳記念館と中原中也記念館は私の大好きな記念館であり、標津サーモン科学館は今一番行ってみたい博物館のひとつなのです。素晴らしいラインナップに、さすがMMMさん、さすが大澤さん! と思いながら到着し、エレベーターを降りると…。
なんとちょうど大澤さんがご来館中! ありがたいことに生解説付きで展示を見ることができました。
「大人買いしてしまいました」と満足げな大澤さん。グッズ愛が迸っていました
道内有数のサケの水揚げ量を誇る北海道標津町にある標津サーモン科学館は、サケ科魚類と標津周辺に暮らす魚を展示しています。グッズももちろんサケ満載。SNSで話題となった鮭ポーチは、海洋にいる時の銀白色の「ギンケ」と、黒色を帯びた婚姻色の「ブナケ」の2種があり、実にリアル。お腹にファスナーがついていて、Sサイズならペンケースに、Lサイズならお財布などの手回り品を入れてお出かけにぴったり。3種のマスキングテープもオショロコマ柄やヤマメ柄があり、魚の体表の美しい模様を知ることができます。
サケグッズは特に人気があるようで、私が訪れた時はちょっと品薄気味に(追加発注されるそうです)。ミュージアムグッズだからこそ出会えるレアデザインですから、ついつい皆さん欲しくなってしまうのでしょうね。
20世紀の日本を代表する写真家のひとりである土門拳。土門拳記念館は、彼の約13万5000点の作品を保存・研究・展示する日本初の写真専門美術館です。一筆箋やクリアファイル、チケットフォルダーなどの定番ミュージアムグッズのなかで一際光っていたのが、「土門拳の何んでも帖」。野帳サイズのメモ帳ですが、メモ魔として知られた土門の書き込みがあちこちにあらかじめ印刷されています。まるで一緒のメモ帳を共有しているような、不思議な親近感が芽生えるグッズです。
本年4月よりミュージアムショップを運営させていただいている仙台市博物館からは、ショップ売上No.1の具足アクリルスタンドが登場。手軽に戦国武将らしいグッズをお土産にできると好評です。一方、陣羽織の柄をモチーフにした水玉模様の風呂敷やハンカチは、現代にも通じる配色とバランスの良さに、さすが伊達! と思わず唸ります。仙台を旅した思い出に、政宗公にちなむものを何かひとつ…という時に、さまざまなアプローチのミュージアムグッズがあると嬉しいですよね。
日本で2番目に歴史のある京都市動物園。ミュージアムショップは2店舗あり、エントランスショップ「ゴリランド」を弊社が運営しています。今回は共同でグッズを選出いただきましたが、いずれも推しはゴリラ。西日本で唯一ゴリラを飼育している動物園であることから、同園で飼育しているニシゴリラのモモタロウ一家のグッズをメインにご紹介いただいています。毎年9月24日の「世界ゴリラの日」には、ゴリラ保護団体への寄付金付き商品を発売し、一丸となってゴリラ保護の啓蒙活動に取り組んでおり、ミュージアムグッズの社会貢献の在り方を知ることができます。
山口県の湯田温泉にある中原中也記念館。中原中也は、その人物像や作風をそれほど知らなくても不思議と引き込まれてしまう、魅力ある詩人です。近年では漫画「文豪ストレイドッグス」やゲーム「文豪とアルケミスト」などの中心キャラクターの一人として登場しているため、新たなファン層も増えているそうです。それゆえグッズも、若い感覚に沿うようなものと元来のファンの心を掴むようなものが、統一されたデザインの中で共存していて、とっても秀逸且つ素敵。ここに置かれたグッズを見ているだけで、私の心は記念館へと旅立ってゆきました。
前回の時も思いましたが、展示室は決して広くはありません。ですが、大澤さんやミュージアムショップスタッフの皆さんが寄せた「おすすめコメント」を読み、グッズをひとつひとつ手に取って、そこに込められた想いを読み取ることで、非常に充足感のあるひとときを過ごすことができます。そしていつの間にか、実際にミュージアムを訪ねたくなっているはずです。
MMMでの出会いをきっかけに、ぜひミュージアムグッズを巡る旅に出かけてみてくださいね。
私はオショロコマ柄のマスキングテープ、土門拳の豆本、
中原中也の直筆がプリントされたサコッシュを購入!
「MMM×artscape ミュージアムグッズフェア vol.1」
会 期:2024年10月1日(火)~12月25日(水)
会 場:東京都中央区銀座7-7-4DNP銀座アネックス
MMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)3階MMMアートスペース
電 話:03-3574-2380
営業時間:11:00−19:00
休館日 :日曜・祝日定休
アクセス:地下鉄銀座駅A2出口より徒歩5分。すずらん通り沿い
ホームページ:https://www.mmm-ginza.org/
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