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九州国立博物館 20周年特集その2|2025年こそ行くべき! 開館20周年の九州国立博物館の見どころ紹介

  • 広報:大関
  • 3月19日
  • 読了時間: 7分

更新日:3月24日

20周年のアニバーサリーイヤーがより一層楽しくなる記事をご紹介します

 

今年2025年に開館20周年を迎える九州国立博物館。4番目の国立博物館が福岡県の太宰府にできるということで大きな話題となりましたが、10月で20年が経ちます。当社では開館当初よりミュージアムショップを運営させていただき、ここまで共に歩んでまいりました。

ということで、改めて九州国立博物館の魅力を再確認して、「はにわ展」からはじまるアニバーサリーイヤーを一緒に楽しみましょう!


太宰府天満宮からアクセス抜群! 子供も大人もテンション上がる「虹のトンネル」

こんにちは。広報担当の大関です。

皆さんは旅先で博物館って行きますか? どのタイミングで行きますか?

私は、必ず、最初に、行きます。

博物館は土地の風土、歴史、文化などを紹介する施設です。いわば土地の百科事典のダイジェスト版のようなもの。最初に見ておくだけでどんな場所なのかを学ぶことができ、今どきの言葉で言うなら、解像度を高めてからその土地をめぐることができる、という利点があります。

もしも、九州を訪ねるのが初めてなら、ぜひ早めに足を運んでほしい場所、それが九州国立博物館です。太宰府天満宮とあわせて訪問できるので、旅程に組み込みやすいのもポイントです。

開館時間中はいつでも利用できる「虹のトンネル」
開館時間中はいつでも利用できる「虹のトンネル」

太宰府天満宮の太鼓橋を渡ったら右に曲がり、菖蒲池と東神苑を過ぎて右手を見ると、山の麓に九州国立博物館へとつながる「虹のトンネル」が口を開けています。太宰府天満宮の旧境内地を譲渡されて建てられた九州国立博物館は丘陵部にありますが、この「虹のトンネル」を使えば、照明効果もあいまって、ワクワク感を倍増させながら博物館に向かうことができます。便利なだけではなく、過去と現在、日本とアジアのつながりを学ぶための心の素地を作るような重要な装置にも感じます。


太宰府の小学生による「未来に残したい太宰府の景観コンテスト」でも選ばれた「虹のトンネル」内部
太宰府の小学生による「未来に残したい太宰府の景観コンテスト」でも選ばれた「虹のトンネル」内部
環境と共生する最新技術が駆使された建築

「虹のトンネル」を抜けたら、もう目の前は九州国立博物館です。

建築家・菊竹清訓が設計したブルーの屋根と曲線を描くガラス張りの外観は、周囲の山並みや空が映り込み、現代建築ながら太宰府の自然と調和しています。

九州国立博物館外観
九州国立博物館外観

エントランスホールに一歩入ると、想像以上に天井が高く開放感のある作りに圧倒されます。曲げ竹の美しいラインと九州各地から厳選された杉を使った木組が印象的で、硬質な印象の外観から柔らかな温もりのある内観へという対比が見事です。

建物の構造は、ダブルスキンガラス張りのドームの中に、箱型の層状建築物を納める「ビルディング・イン・ドーム」になっており、4階建ての1階と2階の間に免震装置が設けられ、それより上の博物館機能を支えています。


九州国立博物館内観
九州国立博物館内観

館内にも九州産の木材がふんだんに使われており、収蔵庫には吸湿性の高い杉を採用。地中熱を利用して冷暖房の負荷を低減、太陽光発電や雨水の再利用など、自然の力を活かした省エネ・省資源対策を随所に盛り込んだ建物もまた、九州国立博物館の特徴のひとつです。


日本とアジアの相互交流を学ぶ展示

常設展示室にあたる「文化交流展示室」は4階にあります。

ちょうど正方形の中心あたりに位置する「中央ガイダンスエリア」を囲むように、旧石器から江戸時代まで5つのテーマの基本展示室があり、それぞれの時代ごとに文化交流を物語る資料を展示しています。時代順の動線などはなく、どこでも好きな時代から見ることができます。


文化交流展示室マップ
文化交流展示室マップ

おもしろいのは、さらにそのもう一回り外側に、学びを深められる展示室が付随していて、より多くの資料を見ることができるのです。急いでいる人はざっくりと基本展示室を、気になる時代だけを見たい人はそこだけじっくりと、九州をしっかり学ぼうという人はすべての展示室をすみずみまで、というふうに、時間と相談しながら目的を果たすことができます。


「1 縄文人、海へ」のコーナーでは、旧石器時代の遊動生活から、縄文時代の定住生活への移り変わりの中で、考古資料から地域間交流を明らかにしています。

「2 稲づくりから国づくり」では、弥生時代から古墳時代に焦点をあて、米作りや金属器、乗馬の文化や須恵器製作の技術、さらには人は死んだ後どうなるのかという死生観などが、大陸との交流でもたらされたことを解説します。



奈良時代から平安時代の「3 遣唐使の時代」になると、タイトル通り、唐の都・長安に送った遣唐使により、さまざまな文物と思想がもたらされ、九州国立博物館のある太宰府はアジアとの外交・貿易の拠点として大いに栄えました。その中で、国風文化が芽生え、日本独自の文化も発展していきます。

「4 アジアの海は日々これ交易」では、鎌倉時代から室町時代のアジア諸国との交流を紹介するとともに、中国の禅僧から伝わった水墨画や茶が大流行し、やがて茶道が生まれるなど、交流を経るごとに独自の文化が生まれる流れも紐解きます。



そして「5 丸くなった地球 近づく西洋」では、ヨーロッパは大航海時代を迎えます。江戸時代には鎖国するものの、長崎出島、対馬、琉球、蝦夷地を通じて世界との交流は続き、蘭学などの学問が花開く一方、日本の磁器や漆器が世界を魅了しました。



どの時代も交流により文化が発展し、アジアやヨーロッパの中で日本文化が育まれてきたことを実感できます。こういう広い視野を意識できる体験こそ、九州国立博物館観覧の醍醐味。常に世界に開かれ、最新の文物に触れてきた歴史を持つ九州ならではの国立博物館を、ぜひ堪能して欲しいと思います。


ミュージアムショップにも忘れずにお立ち寄りを!

ミュージアムショップは、展示を見終えて降りてくるエスカレーターの真横にあります。「今見てきた作品のグッズはあるかな?」そんなワクワクした思いで訪ねてくださるお客様の期待を裏切らぬよう、様々なアイテムを取り揃えてご来店をお待ちしています。


ミュージアムショップ外観
ミュージアムショップ外観

店長は「はにわ店長」! 博多弁をしゃべるかわいいはにわの女の子です。

コロナ禍でお客様が激減してしまったショップから、救世主のごとく現れた人気者。いろいろなコスチュームを着こなして毎日つぶやく姿を、多くのファンの方に応援していただいています。

はにわ店長プロフィール
はにわ店長プロフィール

オリジナルグッズは、九州国立博物館の収蔵品の中でも高い人気を誇る、江戸時代の医学書『針聞書』の虫たちをぬいぐるみやキーチェーンマスコットにしたシリーズを筆頭に、クリアファイルやマスキングテープ、ステッカー、マグネット、トートバッグ、てぬぐい、Tシャツなど、多岐に及びます。「はにわ店長」は食いしん坊なので、イチオシの「九博蒸しきんつば」をはじめ、食品のお土産コーナーも充実しています。また、書籍にも力を入れ、国立博物館の名にふさわしいラインナップにこだわっています。


ショップ内観
ショップ内観

「はにわ展」から始まるこの一年は、はにわ店長もワクワクがとまりません!

「あたしの時代が来たけん、みんな“きゅーはく”に遊びに来てほしかとよ!」

ですって。

ぜひ、2025年の旅の計画に、太宰府天満宮&九州国立博物館を組み込んでくださいね!


<九州国立博物館20th ANNIVERSARY 展覧会スケジュール>

【特別展】

はにわ  会期:2025年1月21日(火)〜5月11日(日)

九州の国宝 きゅーはくのたから  会期:2025年7月5日(土)〜8月31日(日)

法然と極楽浄土  会期:2025年10月7日(火)〜11月30日(日)

平戸モノ語りー松浦静山と熈の情熱ー  会期:2026年1月20日(火)〜3月15日


【文化交流展】

煌めきの古伊万里ー小郡c.c.コレクション  会期:2025年4月8日(火)〜7月6日(日)

さわって体験!本物のひみつ2025  会期:2025年7月8日(火)〜9月15日(月・祝)

甘味求心(仮)  会期:2025年10月7日(火)〜12月21日(日)

太宰府博覧会と鎮西博物館ー明治時代の博物館構想ー  

            会期:2025年10月21日(火)〜11月30日(日)

豊臣秀吉とアジアの外交(仮)  会期:2026年1月27日(火)〜3月8日(日)

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