ウポポイ開業5周年特集その5|ウィーン展にちなんだミュージアムグッズ新商品が続々登場!
- 広報:大関
- 7 日前
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更新日:2 日前
今年2025年は、ウポポイ(民族共生象徴空間)の開業5周年の節目の年。コロナ禍でのオープンから5年の時を経て、多くの旅行者や修学旅行生、インバウンドがアイヌ文化に触れる場所として賑わっています。

当社ではウポポイ内にある国立アイヌ民族博物館のミュージアムショップおよびエントランス棟にあるショップ(お土産店)の「ニエプイ」を、開業当初より運営させていただいています。
開業5周年特集その5では、開催中の特別展示「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」にちなんで発売したミュージアムグッズ新商品をご紹介します。
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<ウポポイ開業5周年特集ラインナップ>
その5 ウィーン展にちなんだミュージアムグッズ新商品が続々登場!(いまココ)
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手わざを訪ねてVol.10 河岸麗子さん/編物作家
手わざを訪ねてVol.11 山田祐治さん/木彫り作家
手わざを訪ねてVol.12 岡田育子さん/刺繍作家
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貴重なドイツのコレクションをいつでもお手元に
イランカラプテ(挨拶の言葉)。広報担当の大関です。
今回は特別展示「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」開催に際して、新しく発売したミュージアムグッズをご紹介します。7月5日から開催されている「ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」も今週末の11月16日で会期終了を迎えます。

第10回特別展示「開館5周年記念 ウィーン万国博覧会とアイヌ・コレクション」
今回のグッズのモチーフは、展覧会開催のためにドイツのベルリン国立博物館群民族学博物館からお借りした収蔵品です。今回の展覧会では、1873年のウィーン万博に出品された資料に焦点を当て、1874年にウィーン万博日本委員会からベルリン国立博物館群民族学博物館に寄贈された66点の中からの31点、加えて別途ベルリン国立博物館群民族学博物館が収集したアイヌ・コレクション11点の、計42点を借り受け、展示しています。
展覧会の見どころについては「ウポポイ開業5周年特集その3」をご覧ください。

左)ウィーン万博に出品された頭巾(コンチ)、鉢巻、小物入れ(カロプ)
右)同時期に収集された笠(イナウカサ)、玩具、木皿
いずれも所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館。笠は世界でも数点しか類例がない貴重なもの。
それらは「昔のアイヌ民族が使用していたもの」といった漠然としたものではなく、「いつ・誰が・どこで収集したか・どんな風に使うのか・何でできているのか」といった民族資料収集の基本が守られたコレクションとして残されているが故に、アイヌ民族の生活文化や信仰などを知る貴重な資料となり得ています。
ウィーン万博をきっかけに海を渡り、150年後の万博イヤーに故郷へ凱旋を果たしたベルリン国立博物館群民族学博物館のアイヌ・コレクションの経年を感じさせない保存状態の良さに、大切に保管されてきたことがよくわかります。この貴重な資料をモチーフに、今回6アイテムのミュージアムグッズを新しくリリースしました。
■A4クリアファイル ¥440(税込)
定番のA4クリアファイルは、写真とイラストの2種類があります。異なる雰囲気にすることで、両方お手に取っていただけるよう工夫しました。
⚫︎コンチ・イナウカサ
150年ぶりに北海道へ戻ってきたドイツ・ベルリンの海外コレクションの中から、最も代表的な頭巾(コンチ)と笠(イナウカサ)の2点を選定し、表と裏にプリント。印刷表現を通して原品の細部まで味わえるようデザインを調整しました。シンプルな背景に配置することで、展示で見た雰囲気をそのまま感じられるようにしています。

<モチーフ作品>*年代は収集年
頭巾(コンチ)
ウィーン万国博覧会出品。1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。 オヒョウの樹皮繊維を素材とした反物で仕立てています。
笠(イナウカサ)
1884-85(明治17-18)年 樺太 A. ヤコブセン収集。 木の削りかけを撚った紐を編み上げた笠。クジラのひげを素材とし透かし彫りによる装飾が施されています。
⚫︎チタラペ(花ござ)
ガマの葉で作られたゴザで、色の部分には染色した樹皮が用いられるなど、伝統的な技法が特徴の本品。その編み込みの質感を感じられるようイラストで表現しました。

<モチーフ作品>*年代は収集年
花ござ(チタラペ)
1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。チタラペは、ガマの葉を素材にしたゴザです。表面には、赤や黒に染色されたオヒョウなどの木の皮を編み込んで文様を構成しています。儀礼用などで使われました。

花ござ(チタラペ)1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。 所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館。
緻密で美しい編み込みが印象的です。
■A4チケットホルダー ポケット付き テタラペ(草皮衣) ¥660(税込)
A4サイズの紙を三つ折りして収められるポケットの付いたチケットホルダー。チケットと一緒に展覧会チラシも入るので、展覧会のお供にちょうどいいサイズです。モチーフは紺と水色の置布の上から刺繍が施されたテタラペです。その文様の美しさをイラスト表現で再現し、細部まで丁寧に描き込みました。
サイズ:表紙:330×222㎜、ポケット:314×432㎜

<モチーフ作品>*年代は収集年
草皮衣(テタラペ)
1884-85(明治17-18) 樺太 A.ヤコブセン収集。所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館。
テタラペは樺太で多く作られました。イラクサの繊維を素材にした衣服です。この衣服は、襟から裾、袖、背面に水色や紺色の布が置かれ、その上に曲線、括弧紋などが色糸で刺繍されています。

草皮衣(テタラペ)1884-85(明治17-18)年 樺太 A.ヤコブセン収集。
所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館。
布の置き方のセンスや刺繍の細やかさが見事です。
■ブックマーク テタラペ(草皮衣) ¥1,100(税込)
チケットホルダーと同じくテタラペがモチーフです。テタラペの衣服に施された文様を美しく再現するために、ステンレス製ブックマークを採用。デザインの工夫と加工技術により、アイヌ文様の工芸美を日常の中でも感じられるアイテムに仕上げました。
サイズ:65×60mm
素 材:ステンレス/メタリックゴールド塗装

■A5フラットノート カロプ(小物入) ¥660(税込)
小物入(カロプ)に施されたアイヌ文様をモチーフにして、使いやすいA5版のノートにバランスよく配置しました。フラットに開けるドット方眼の紙面は、文字だけでなくイラストを描くのにも便利です。優雅なデザインと落ち着いた色味で、日常使いにも取り入れやすいデザインです。
サイズ:A5ノート 148×210㎜

<モチーフ作品>*年代は収集年
小物入(カロプ)
1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館。カロプは、火打ちの道具など小さなものを入れます。オヒョウという木の皮の繊維を素材にした反物から作り出されています。紺布で縁取りされ、さらに紺糸で曲線を主としたアイヌ文様が刺繍されています。

小物入(カロプ)1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館
■付箋メモ5種セット ¥650(税込)
代表的な5つのモチーフがプリントされた付箋です。「今日はどの作品にしようかな」と、アイヌ文化の魅力を身近に感じられるようにしました。服飾の文様だけでなく、生活道具に見られる装飾性の豊かさも表現しています。
サイズ 台紙:約132×136.5mm、付箋紙:約70×26mm、5種x各15枚

<モチーフ作品>*年代は収集年
・頭巾(コンチ)
・笠(イナウカサ)
・草皮衣(テタラペ)*以上は上記に説明あり
・樹皮衣(アットウシ)
1865(慶応元)年 渡島半島 M.v. ブラント収集。 オヒョウの樹皮繊維を素材とした衣服。
・小刀(マキリ)
ウィーン万国博覧会出品。 1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。
鞘・根付全体に、鱗彫り、青海波、綾杉文、直線文などが彫り込まれています。

■ポストカード9種 ¥180(税込)
博物館選定の9種の代表的作品をポストカードにしました。作品の装飾性が生きるよう色味の調整を重ねました。送るのはもちろん、飾っても美しいポストカードです。
頭巾(コンチ)、笠(イナウカサ)、草皮衣(テタラペ)、樹皮衣(アットウシ)、小刀(マキリ)、板綴舟(イタオマチプ)、網袋(テンキ)の7種はベルリン国立博物館群民族学博物館所蔵、文部省博物館博覧会写真帖2種は北海道大学附属図書館所蔵です。
サイズ:150×100㎜

<モチーフ作品>*年代は収集年
・頭巾(コンチ)
・笠(イナウカサ)
・草皮衣(テタラペ)
・樹皮衣(アットウシ)
・小刀(マキリ) *以上は上記に説明あり
・板綴舟(模型)(イタオマチプ)
ウィーン万国博覧会出品。1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。 アイヌの伝統的な舟(模型)。
櫂やあかくみまでもが再現されています。所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館
・網袋(ハマニンニク)(テンキ)
ウィーン万国博覧会出品。1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。
ハマニンニクの草を素材に編み上げたアイヌ独自の網袋。所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館
・文部省博物館博覧会写真帖_1 所蔵:北海道大学附属図書館
ウィーン万国博覧会出品物の写真66枚を1組にしたアルバム(撮影者:横山松三郎・内田九一)
の中の一枚です。この写真には、アイヌ民族の木彫品や模型などが写されています。
・文部省博物館博覧会写真帖_2 所蔵:北海道大学附属図書館
ウィーン万国博覧会出品物の写真66枚を1組にしたアルバム(撮影者:横山松三郎・内田九一)
の中の一枚です。この写真には、アイヌ民族を描いた絵図と衣服類が写されています。

左)板綴舟(模型)(イタオマチㇷ゚)1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。
右)網袋(ハマニンニク)(テンキ)1872-73(明治5-6)年 開拓使収集。
いずれも所蔵:ベルリン国立博物館群民族学博物館
展覧会が終了すると作品はドイツに返ってしまいますが、ミュージアムグッズはずっとお手元に残ります。展覧会終了後もミュージアムショップおよびオンラインショップにて販売しますので、気に入ったものがありましたら、ぜひお求めください!
オンラインショップはこちら(https://ainu-upopoy-museum.shop)です。
ほかにもウポポイならではのミュージアムグッズが勢揃い

ミュージアムショップでは国立アイヌ民族博物館の展示品をモチーフにしたもの、アイヌ工芸作家さんの作品やそのデザインをモチーフにしたステーショナリー類、ウポポイPRキャラクターのトゥレッポんのグッズなど様々なオリジナルグッズをご用意しています。

また、アイヌ文様の生活雑貨や道内の銘菓、書籍など、一般商品も多数取り揃えています。アイヌ文化に触れた記念に何か欲しいなぁ、の気持ちにお応えするグッズがきっとみつかるはず!
ぜひウポポイに訪れた際には、ミュージアムショップにお立ち寄りください

国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ
北海道白老郡白老町若草町2-3 国立アイヌ民族博物館1F(ウポポイ内)
TEL:0144-84-6127
営業時間:平日9:00〜17:00(時季により変動)
休店日:ウポポイ閉園日に準ずる オンラインショップ:https://ainu-upopoy-museum.shop
*商品は入れ替わる可能性がございます。
ウポポイ(民族共生象徴空間)
北海道白老郡白老町若草町2-3
TEL:0144-82-3914
入園料:大人 1,200円、高校生 600円、中学生以下 無料
開園時間:開園は9時、閉園は時期によって異なるので、ウェブサイトで要確認
閉園日:月曜(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)







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