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【手わざを訪ねて】Vol.12 岡田育子さん/刺繍作家「鮮やかな色合いの刺繍で新しいアイヌ文様に出会う」

  • 広報:大関
  • 4 日前
  • 読了時間: 17分

更新日:1 日前


当社運営のミュージアムショップでお取り扱いさせていただいている作家さん、職人さんの手仕事にふれる読みものです。

開館5周年を迎えた国立アイヌ民族博物館のミュージアムショップでは、アイヌ工芸作家さんの作品を多数お取り扱いさせていただいています。木彫りや刺繍、編み物、楽器や籠など、温かみと手間が感じられる作品が並び、多くのお客様にアイヌ文化に触れた思い出として、お買い求めいただいています。

 

岡田育子さんとフッチコラチの作品
岡田育子さんとフッチコラチの作品

ミュージアムショップの制服にも起用されている、アイヌ文様の刺繍が施されたネックストラップ。可愛らしいカラフルな文様にパッと目を引かれます。今回は、アイヌ文様の刺繍作家である岡田育子さんに、刺繍の文様や作り方についてお聞きしました。


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<アイヌ工芸作家 インタビュー>

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<ウポポイ開業5周年特集ラインナップ>

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ーいつごろから刺繍を始めたのですか?

 

子供の手が離れてからなので、30年近く前です。刺繍は針を使うから、子供が小さいうちはどうしても難しくて。ちょうどその頃、白老のアイヌ協会で「機動訓練」というのがありまして、地域の人が集まったところに先生が来て技術を教えてくれる施策がありました。継承者育成のような意味合いもあって、ここで3ヶ月間刺繍を習ったんです。

それで3ヶ月経って、「これで終わるの寂しいよね」ってその時の有志約10人で立ち上げたのが、刺繍サークル「フッチコラチ」です。

 

ー今日はお話を伺うのに、岡田さん主宰の刺繍サークル「フッチコラチ」さんの集まりにお邪魔させていただいたわけですが、この「フッチコラチ」とはどういう意味なのですか?

 

アイヌ語で「フッチ」=おばあさん、「コラチ」=何々のように、で「おばあさんにように」という意味です。今から30年ほど前だから、私たちもまだ若かったんだけれど、昔のアイヌのおばあさんのように、チセ(アイヌ民族の伝統家屋)の中の炉端で家族のために一針一針、愛情込めて縫い物をしている。そういう風になりたいよねぇ、というイメージで名付けました。とはいえ、アイヌ文様を古いまま、昔のまま継承しようというわけではなく、現代の生活に活かそう、というのを発足当時からのモットーとして掲げています。


和気あいあいとした雰囲気のなか針を進めるフッチコラチの皆さんと共にお話を伺いました
和気あいあいとした雰囲気のなか針を進めるフッチコラチの皆さんと共にお話を伺いました

いろんな糸や色を使ったり、パステルカラーの糸なども用いてカラフルに仕上げて、アイヌ文様だけどアイヌ文様っぽくないものを作ったりして、皆さんが気軽に手に取って身につけられるようにと思って始めました。

だからバックグラウンドにアイヌ民族の血を持つ方も持たない方も関係なく、みなさんに参加してもらって楽しんで活動しています。

技術が認められ、商品が売れたなら、またみんなで作品を作る材料の費用になるじゃないですか。けして大儲けするわけではないけれど、そうやってみんなで楽しんでやっています。

 

ー素敵なサークルですね。皆さんどんなものを作られているんですか? 材料はどんなものを使うのですか?

 

タペストリーやカーテン、バッグ、ランチョンマット、ポーチ、ネックストラップなど、いろいろなものを作ります。週に1回の集まりだから、手を動かすよりおしゃべりに夢中になってしまうこともあるけれど、年に2回、北海道アイヌ協会とアイヌ民族文化財団のコンテストが行われるので、そこに出品しています。

材料は、昔は和人との交易で手に入れた木綿の糸でした。一方、樺太アイヌは大陸との交流が盛んで、絹糸が手に入ったんです。だから光沢のある刺繍をすることができました。樺太アイヌはカラフルな着物が多いんですが、対して北海道アイヌは白・黒・赤と、めちゃ地味です(笑)。これは糸の違いというのもあります。

今はもう、すぐに手に入る市販の布と刺繍糸で作ります。私たちのサークルでは、フランス製のDMCの刺繍糸を使うことが多いですね。番手があるから作品によって変えますし、たまにオリムパスの刺繍糸も使います。DMCは木綿だけど艶があって、それがふんわりした良い感じを出してくれます。もちろん、艶嫌い派もいるので、そういう人は艶消しの糸にこだわっていますね。

フッチコラチは色がカラフルなのが特徴です。こうして地模様の入っている布に刺すと、また新しい発見があったりもしますね。

 

色鮮やかなフッチコラチの商品
色鮮やかなフッチコラチの商品

 

ー刺繍の文様に地域差はあるのでしょうか? デザインはオリジナルで作られているんですか?

 

北海道アイヌは尖っていて、連続していることが多いです。樺太アイヌは丸い感じで、ひとつひとつ完結しているものが多いですね。刺し方はチェーンステッチのみです。

うちでは北海道アイヌの文様だけだとちょっと地味だから、樺太アイヌの文様と組み合わせています。布地も基本色は紺だけれど、それだけだとつまらないので、赤やモスグリーンなど色もいろいろ使っています。

アイヌ文様って一人ではなかなかデザインするのが難しいです。なので、先人たちが作ったものをいただいて、少しだけアレンジしてつくる。そんな風に模様を考えていきますが、まだまだ勉強不足です。

 

 

よく見ると、模様のつながりが見えてきて、そうやってつながっているんだ!と驚きます
よく見ると、模様のつながりが見えてきて、そうやってつながっているんだ!と驚きます

好き勝手にやってはアイヌ文様にはなりません。交差しているようで完結していたり、ここで終わりかと思ったら繋がっていたり、文様を読み解く楽しさがありますね。

初めての人には難しいかもしれません。言われるとわかるけれど、なかなか目が慣れないですよね。

 

ー本当ですね。ひとつひとつのモチーフが並んでいるのかと思っていましたが、一筆書きみたいに繋がっているんですね。言われたら、そういうふうに見えてきました。

 

でしょう? 涼しげにとか、温かみのあるように、とか文様と色のチョイスでまだまだいろいろ可能性があると思っています。やればやるほどハマるんですよ、アイヌ文様って。

チェーンステッチだけといっても、とても目は細かいです。針の入れるところ出すところ、ちゃんと目を合わせるように、出したところの横に入れると綺麗なチェーンになります。

ふんわりと光沢のある目が理想的だけど、何日か日が空いちゃうと手が違ってしまうのね。ゆったりとした気持ちで糸を置くように刺すのが基本です。

刺繍はすごく個人差が出るものでもあります。同じ文様でも、作り手と糸と布が違えば個性が出ます。そこがおもしろいところでもあります。

 

ーよく聞かれると思うんですが、文様に意味はあるのでしょうか?

 

ぴゅっと突き出たツノは魔除けを意味するって言われますね。

私自身はひとつひとつには意味はないと考えています。人によっては家庭円満とか家族仲良くといった意味があると言う人もいます。でもそこまではいうのは難しいんじゃないのかなと思います。私は、作り手が家族を思って作り、その思いが着る人を守ってくれているって考えているので、その意味さえあればOKだと思います。

着物だったら、袖口・襟元・裾などの開いているところ=魔が入ってくるところに文様をいれて、着る人を守るとか、背中に入れる円形の文様は、後ろからくる悪さをフクロウの目が守ってくれるなんていわれたりもします。今時の作品ならネックストラップは首を守るとか。着る人を守る=魔除けの意味合いですよね。そんなふうに見る人の感性に拠るのでもいいんじゃないかなと思います。

 

切り貼りの赤い布。この上から刺繍をしていきます
切り貼りの赤い布。この上から刺繍をしていきます

色でいうと、アイヌ文化では赤は魔除けの意味がありました。古布の模様を入れたり、切り貼りの着物で赤い布を使っていることがあるでしょう? 土台に縫い付けて、その上から刺繍をします。3〜4週間はかかる作業ですが、刺し子のような着物の強度を増すための意味合いはないです。模様が豪華だと地位が高いなんて言われていましたけれど、最近は楽しいという思いで作っていたんじゃないかなと思うようになりました。

 

ー「○○を意味する文様」というふうに決まりや意味がないとすると、千差万別になりますよね。同じものはひとつもないことになりますか?

 

そうですね、既製品のように同じものなることはないです。昔も今も同じものはひとつもないです。全部作り手次第ですね。刺繍を習っている段階では同じものを作りますけど、自分のラインが縫えるようになったら、自由に作ります。

でも、模様を組み合わせて新しいデザインを作ることって、なかなかの苦しみです。色々な資料を見てみんなで考えます。サークルの中でも刺繍を得意とする人、切り貼りが得意な人、いろいろいます。着物の文様をちょっといただいて、自分なりにちょっと変えて、というふうなアレンジを加えて作っていきます。自由に、とはいうけれどめちゃくちゃではダメ。文化って初めて触れる人にはきちんと説明しないといけないと思っています。

そうそう、蜘蛛の巣模様っていうのがあるんです。これなんか、作り方にかなり個人差あります。エタラカ(デタラメ模様の意味)って呼ぶのですが、これを入れることによってアイヌ文様ぽくないけれどおもしろいものになります。

 

ーものすごく細かいですね。1本取りで刺すんですか? いっぱいありますが、この正方形の作品は何になるんですか?

 

エタラカ(蜘蛛の巣模様)を施した正方形の作品
エタラカ(蜘蛛の巣模様)を施した正方形の作品

一本取りで作ります。あっちこっちに針を動かしてOKだから、人によってホントにいろんなものができます。グラデーションの糸を使うと変化がよりでます。目を揃えるのが基本だけれど、小さくしたり大きくしたりもあります。色々な模様があると、パッと見て、わぁ楽しい! と気持ちが華やぎますよね。

こうして正方形の決まった大きさでたくさん作って、パラグアイの人たちとのコラボレーションワークで巨大パッチワークを作るんです。

 

ーえ?パラグアイですか? 南米の?

 

そうなんです。パラグアイの方とたまたまお話しする機会があって、この文様を蜘蛛の巣模様と呼んでいることを話したら、パラグアイにもあるっていうんです。ただし、パラグアイでは本物の蜘蛛の巣を観察して作るのだそうで、見た目は全然違うんですって。でもおもしろいからコラボしようって話になって。だから今、あちらはあちらで蜘蛛の巣模様の作品を作っています。最後は合体させて、3mくらいのタペストリーを作ります。世界中に刺繍の文化があり、どこの民族にもチェーンステッチがあるんです。だから民族の垣根を超えて、刺繍のお話しをすることができます。


  岡田さんが代表の「巨大パッチワークの会」の作品。 ウポポイエントランス棟のカフェリㇺセさんの店内に展示されています

 

ー刺繍って世界中で通用するものとは知りませんでした。大阪・関西万博にも出店されたんですよね?

 

万博でさまざまな色合いのグッズをお見せしたらお客さんがとても喜んでくださいました。ウポポイの展示は伝統文化の展示。でも私たち物販コーナーのグッズは今風のもの。そうした現代版にアップデートされたものを見られたことにお客さんがとても喜んでくださって、それがすごく嬉しかったです。お客様に「伝統」と「今」の両方を見てもらうことの意味に気付きました。

それから、こちらが向こうに行くことも大事だと思いました。大阪の人や大阪に遊びにくる方々が北海道に、しかも白老に来ることってほとんどないと思うんです。だから、私たちが出向いていくということも一つの手だと気がつきました。

当日は雨だったのもあって、万博パビリオンの予約のない方が空き時間にどんどん私たちの会場に入ってこられて、皆さん興味津々で見てみてくださって。でも、まだまだ知られていないんだなぁって思いました。白老でお迎えするだけじゃダメ、出向いていくってことも大事ってことを知りました。

お客さんが見て楽しんで「これがアイヌ文様なの!」と驚いてもらう、身近に感じてもらうことが一番ですね。漫画『ゴールデンカムイ』の影響で、若い方の関心がぐっと上がりました。なので、若い方向けのカラフルなグッズも増やしています。そんなふうに、こちらから一歩踏み出していかないといけないと感じています。

 

ー刺繍を始めたのはお子さんの手が離れてからとのことでしたが、刺繍にのめり込むきっかけのようなものはあったのですか?

 

実はね。夫がアイヌ文化の研究者なんです。

旧アイヌ民族博物館で同僚として出会って結婚しました。結婚前は手芸はやってなかったんですけど、夫に勧められて始めました。最初に作った着物なんてひどいもので、私は作り直したいけれど、夫は大事にしてくれています(笑)。

昔のアイヌ女性は、手しごとならなんでもできて当たり前だったと思うんです。でも今はまず素材が手に入らないですよね。オヒョウやシナの木の皮が手に入らないから、アットウシ(衣服)もエムシアツ(刀掛け帯)もできない。じゃあ、自分のやれる範囲でやろう、と思った時に、刺繍に特化することにしました。家に資料が豊富にあって、たくさんのものを見る機会にも恵まれていて、夫から「これは○○地方のものだね」と常に手ほどきももらえる。これが私の強みならば、生かさない手は無いなと思ったんです。

おかげでたくさんの本物の文様を見ることができて、目を養うことができました。誰かが勝手にアイヌ文様を作ると、これはちょっと違うなっていうのはすぐわかります。

と同時に、これだと優しすぎる、ここをこうしたらもっと厳しいデザインになるのにというようなこともわかるようになります。目を養えれば、オリジナルのデザインも優しくも厳しくもできるようになるんです。

人と違うものを作りたいと思うなら、たくさんの資料にあたるしかないです。サークルでは、みんなで古い写真資料などを見ますね。ドイツの古いアイヌ刺繍の資料写真とか、他の人が目にしない資料がたくさん家にあるので、ずいぶん自分は得していると思います。

 

ーなるほど。ご自身の「得」を「フッチコラチ」という仲間と分かち合い、さらにみんなで研鑽し合うというのは、とてもすばらしいですね。

 

この本は、昭和60年発行の刺繍の仕方などが載っている本なんですけど、こういう本が私たちのバイブルになったりします。これを見ながらチェーンステッチを始め、色々な文様の刺し方を学びます。

 

岡田さんたちのバイブルのひとつ(『アイヌ衣服調査報告書(I)』)。様々な刺繍が収録されています
岡田さんたちのバイブルのひとつ(『アイヌ衣服調査報告書(I)』)。様々な刺繍が収録されています

この図説本の読み解き方もなかなか分からなくてね。どこに人が座ってどっち向きなのかしら? とか、分からないこともたくさんあるけれど、作り手ごとの文様を収録しているのは貴重だと思います。娘がロシアに行って刺繍の差し方を見てきたら、あちらでは自分の方に向かって針を入れるんですって。私たちは外に向かって針を入れるでしょ? そんな違いを知ってからこの図説本をみると、「もしかしたらこういう向きで見るのかな」とわかったりして。そんなふうにいろんな資料を見て、自分で研究するのも大事だし、自分の足で歩いて出向いて生の資料や実際の様子も見ることも大事だと思っています。

それから人の作ったものを見ることも大切ですね。年に2回の北海道アイヌ協会とアイヌ民族文化財団のコンテストでも、自分のものと人のものを見比べることが大事だと思っています。「良くできたな」と自分の作品に満足しているうちはダメだと思うんです。他の人と同じ土俵に立ち、自分がどう評価されているか勝負しないとダメ。井の中の蛙になっちゃいけない、自分のものを素晴らしいと思うか、人の作品をどう思うか。それによって上達するかどうか決まる、って常々みんなに話しています。

でも勝負するって、歳をとると億劫になるんですよね。歳をとっても土俵に上がらないといけないんですが、、、修行ですねぇ(笑)。


作品、商品、それぞれの視点でのものづくりについて話す岡田さん
作品、商品、それぞれの視点でのものづくりについて話す岡田さん

でも作品と商品は違います。普段のサークルでは私たちは商品を作っているので、お客さんのことをよく考えて作るように、と指導しています。自分の作りたいものを勝手に作るだけじゃなく、商品作りという視点も持つようにと話していますね。

一度、ゴブラン織のカレンダーを裏地にしたことがあったんです。去年のもので、もういらなくなったものを裏地に使ったんですが、過ぎ去ったものや不要になったものを商品にするのはまずいんじゃないの? ってクレームが来たんです。考えてみたらそうだよなぁって。それからは、みんなで裏地まで注意を払うようになりました。ハンドメイドとは言え、こだわらなければいけないことがあると思っています。

 

ー買い手としては、そこまでこだわってくださるのは嬉しいです。岡田さんご自身は、今後はどんなものを作りたいと考えていますか?

 

もう、結構いろいろやってきましたからねぇ(笑)。あえて、これって言うのはないけれど、まだまだアイヌ文様を知らない人が多いです。だから、まだまだ知らしめたいですね。アイヌ文様をもっと身近に感じてもらいたいし、どんなものに刺繍をするかいろいろ挑戦していきたいです。

 

着物やタペストリーを作る時に、自分で糸を染めたこともありました。草木染めもやってみたけれど、私は化学染料を使います。草木染めは色が褪色しやすくて、褪色しちゃうと作品のイメージが変わってきてしまって勿体無いなぁと思って。

もちろん伝統的なものを作られる方はこだわっていますけれど、今はカラフルで小さいものが作品展でも受賞することが増えてきました。そういうものも今のアイヌ文化に根付いてきたという証だと思います。

北海道アイヌは、昔は糸も布もほんの少ししか手に入らなかったんです。1着分の布地がないからツギハギで、下は別の布だったりして。でも今の我々は、それを作為的に作ったりしています。あえてのパッチワークや別布ですね。文様も北海道と樺太を組み合わせたりします。色々なものをアイヌ文様の中に組みわせていくのはすごく楽しいです。厳密である必要はないかなって私は思っています。

  

国立アイヌ民族博物館では様々な衣服が展示されており、刺繍の技法を見ることができます
国立アイヌ民族博物館では様々な衣服が展示されており、刺繍の技法を見ることができます

大きくひとつに括ってはいますが、チェーンステッチだって色々なやり方があります。パラグアイ刺繍にもフランス刺繍にも似た部分があるし、様々な刺繍の技法があります。そういったものも含めて、樺太も北海道もない今を生きている私たちは、うまく融合させて作っていったら良いと思うんです。樺太のカラフルな刺繍を見ていると心が浮き立つんだもの、融合でいいと思います。

 

ーすごくしなやかで素敵なお考えですね。岡田さんとフッチコラチの皆さんにしか作れない作品・商品をこれからも楽しみにしたいと思います。本日は長い時間ありがとうございました。

 

<岡田育子さんプロフィール>

白老町に生まれる。

アイヌ伝統文化の知識・技能を習熟し、40年以上刺繍作品の制作に熱心に取り組み。北海道アイヌ伝統工芸展はじめ、数多くの受賞歴を持つ。1997年にアイヌ文様刺繍サークル「フッチコラチ」を仲間と立ち上げ、代表として活動し、精力的に行進の育成指導を行う。

公益社団法人北海道アイヌ協会認定 優秀工芸師。


【「手わざを訪ねて」について】

当社運営のミュージアムショップでお取り扱いさせていただいている作家さん、職人さんの手仕事にふれる読みものです。ご縁があり、伝統工芸士をはじめとした作家さん、職人さんの作品を扱わせていただく中で、みなさんの想いを伝え、工芸の面白さ、美しさを一人でも多くの方に知っていただくための、ささやかな取り組みです。

当社ではこうした活動を通して、「買う人を増やす」ことを大切に考えています。後継者を増やすことはなかなか難しいですが、確かな技術に裏付けられた伝統工芸品の価値を見極められること、そしてそれに相当した対価を払うこと。その意義を理解し、伝統と技を支える購入者を増やすことは、マスコミや我々のような商品を扱わせていただく者の役割と考えています。これからも、たくさんの作家さん、職人さんのお話をご紹介し、一人でも多くの方にファンになっていただき、作品を愛していただきたいと考えています。

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